適応障害と診断された方、または近くで支えている方へ。
こんばんは。sayaです。
今日は久しぶりに、私の病名である適応障害について書きたいと思います。
適応障害の方も、そうじゃない方も、身近に適応障害で苦しんでいる方がいるという方にも、読んでもらえたらと思います。
- 適応障害って甘えなの?
- 適応障害には必ず原因がある?
- 適応障害は治るの?
- 適応障害と診断された方へ。死ぬのは少し待って欲しい。
- 適応障害と診断された方を支えている方へ。死ぬのだけは止(と)めて欲しい。
適応障害って甘えなの?
私が適応障害と診断されて最初に検索したのはこのキーワードでした。
「適応障害=甘え」
こういう認識が社会には広まっているんだろうなと、自分では思っていたのです。
実際、両親に相談したり、上司に打ち明けたりしたときには、
「適応障害ってどんなもの?どんな症状があるの?」と聞かれることのほうが多かったです。
だからこそ間違った理解が広まりやすい疾患。
私は説明するときに「雅子さまがかかっている病気だよ」と言っていたのですが、
それでも知らない人は本当に知らない(私もあんまり知りませんでしたし)。
その説明が通じないとわかってからは「うつ病の一歩手前です」と説明していました。
適応障害からうつ病に症状が進行してしまうことは珍しくありませんから、
この説明は間違っていないと思います。
で、適応障害は甘えなのか?という問題。
自分が適応障害になった今は、甘えだったらどんなにいいか、と思います。
私は昔から真面目で変なところ几帳面、B型だけどA型に必ず間違われる、という性格で
仕事でもタスクはきっちり期限内にこなし、上司や先輩にも褒められることが多かったです。
会議などでも積極的に発言し、業務改善のアイデアも出していたので、
「先輩よりできるよね!期待してるよ!」と言ってもらえることもありました。
(自分で言うのも何ですが…。もちろん、新人なので至らない点はたくさんありました)
それでも、体調を崩して会社に行けなくなってしまいました。
1年弱、ちゃんと会社に行けていたにも関わらずです。理由もよくわからなかった。
今思うと無意識に無理をしていたのかもしれませんが、
自分は大丈夫と思っていても、突然発症してしまうこともあるのです。
そう、今順調に働いている、この記事を読んでいるあなたも、です。
適応障害には必ず原因がある?
周りの適応障害の方を見ていると、
例えばパワハラやセクハラに遭った、過重労働、人間関係等のはっきりした原因があるように思います。
私の場合、原因が仕事なことは確かなのですが、休み始めた当初は
仕事のどの部分が原因なのかがわからなかったのです。
パワハラもないし、特別残業が多かったわけでもない。
人間関係は深かったわけではないけれど、普段飲み会にも行ったりしていて特別悪かったわけでもない。
何が原因かわからないから、復職に向けて何を頑張ればいいかもよくわからない。
もちろん、お医者様の誤診とか、知らぬ間に症状が変わってきているとかもあるかもしれないですが。
適応障害でもそういう人もいるんだなと思っていただければと思います。
そういう人が復職に向けてどうすればいいかは、私も教えてほしいです。。
(8/23 追記)
そういえば、少し前にこんな記事を書いてました。(ひびこさん、ご指摘ありがとうございます!)
スキルがないまま歳をとっていく不安。 自分の頭で考えてものづくりができない不満。 今落ち着いて考えると、これが適応障害の原因じゃないかと思います。
【中間報告】休職開始からもうすぐ1ヶ月半になります - がんばりたいけどがんばらない
症状が落ち着いてくると、冷静に考えることができるようになって、
発症当時にはわからなかった、適応障害になった原因を推測できるようになりました。
とはいえ、絶対これだ!と確信を持てたわけではなく、多分ここを改善すれば楽になるだろうと思えるようになったという感じですね。
不思議なもので、この8/1の記事を書いたときにはもうほぼ100%これだと思いこんでいたのですが、いろいろありまして考え方も変わってきました。
環境を変えるだけが解決策じゃなく、自分が変わることも必要だと思えるようになってきました。
少しずつ良くなっている証拠かもしれません。
適応障害は治るの?
一般的な器質的疾患が治ることは「完治」と言いますが、
うつ病などの精神疾患にはよく「寛解」という言葉が使われます。
(がんなどにも「寛解」という言葉は使われます)
かんかい《名・ス自》
全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやかであること。「治癒または―」
また、
精神疾患が治る=精神疾患になる前の自分に戻る、ということではなく、
新しい自分に生まれ変わるのだ、という主張も耳にしたことがあります。
私はこの適応障害が寛解したとしても、到底発病前の自分には戻れる気がしません。
それに近い仕事ぶりは発揮できるかもしれないけれど、
やはり一度そういう立場を経験した以上、再発を恐れたり、再休職や退職への恐怖が拭えないと思うからです。
症状が改善されたり、復職したりしたときに辛くなっても、
これを忘れないようにしたいなと思っています。
適応障害と診断された方へ。死ぬのは少し待って欲しい。
「うつ病になる一歩手前」と表現したのは、適応障害と診断された方の中でも「自殺」を考えている方が少なからずいらっしゃると思ったからです。
私も正直、時々自殺を考えてしまいます。
でも、その希死念慮は症状の改善につれて、あるいは投薬期間が長くなるにつれて、
少しずつ良くなる可能性があります。
だから、死ぬのは一旦待ってほしいなと思います。
もし心療内科などに通っていない方は、死ぬ前に行ってみてください。
私も「死なないで!」みたいな記事を読むと
「私の苦しみを1mmも知らないくせに」と思ったりするのですが(すみません)、
もう少し生きてみて少し症状が改善してくると、「あの時死ななくてよかった」と思ったりします。
せめてあと1日、できるならあと1週間、待ってほしいなと思います。
そして、例えば気持ちのいいくらい天気がよかったとか、何事もなく1日が過ごせたとか、ご飯が美味しかったとか、
小さなことでもいいから、何かいいことが起きればいいなと思います。
適応障害と診断された方を支えている方へ。死ぬのだけは止(と)めて欲しい。
病気は、罹患した本人だけでなく、周囲の支えている人も苦しませます。
適応障害はうつ病の一歩手前ですから、希死念慮が出る可能性があります。
ご自身も仕事があったり、家庭を支えていたりで大変なかたわら
適応障害の人を支えるのは大変だと思います。
でも、一見平気そうで回復しているように見えるその人も、死を考えている可能性があります。
あなたにこれ以上迷惑をかけないように、ひっそりとその人生を終わらせようとしているかもしれません。
大げさにする必要はない、少しだけでいいから、難しいことはする必要ないから、生きているだけでいいんだよと伝えてあげてください。
今日はしんどいね、でも明日は1つくらいいいことあるかもしれないから、とりあえず明日まで生きてみよう。
その繰り返しでも十分です。
私の酔っ払いながら書いた本心の記事が、どなたかの心に響けば幸いです。
ではでは、また。