がんばりたいけどがんばらない

がんばりたいけどがんばらない

適応障害と診断された24歳エンジニア女子のつぶやき

がんばりたいけどがんばらない

適応障害から復職までの道のり。1ヶ月経って思うこと。

こんにちは。sayaです。

3/2から無事復職することができました!

 

苦しかった療養の日々も一旦終わりを迎えることができました。

ここまでたどり着けたのも、ブログを読んでくださった方、

Twitterで仲良くしてくださった方、家族、彼氏、友達…

私の周りの皆さんが支えてくださったおかげだと思います。

本当にありがとうございます。

 

今回は、これから復職される方に向けて、

復職までの体験談を書いていきたいと思います。

 

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復職までにしたこと

私の働く会社では、復職までの流れがある程度決められています。

私の場合はこんな感じでした。

 

産業医・人事との三者面談

人事に復職可の診断書を渡し、産業医からのいくつかの質問に答えます。

大まかには、

  • 今の体調はどうか?(業務に耐えられるまで回復しているか?)
  • 何時に起床し何時に就寝しているか?
  • 改めて、休職開始時の状況はどうだったか?
  • 休職の原因は何だと考えているか?
  • 復帰先の部署の希望はあるか?(元部署or異動)

といった質問でした。

 

②通勤訓練

無事面談を乗り越えたら、産業医から3週間の通勤訓練を指示されました。

うちの会社の通勤訓練は、9時までに着くように出勤し、受付で記録をつけて帰るというもの。

その後はできるだけ一定の時間を外で過ごすことが推奨されていたので、

私の場合は近くのスタバで1時間ほど過ごし、ついでに買い物に寄って帰る。というスタイルでした。

通勤訓練期間は、1日4〜5時間程度は外で過ごしていたと思います。

 

産業医・人事・復職先上長との四者面談

通勤訓練が無事に休むことなくクリアできたので、そのまま面談日程が告げられました。

上長とも連絡を取り、いざ四者面談に望みます。

 

面談の内容は、

まず産業医に簡単に最近の様子を聞かれ(通勤訓練はどうでしたか、といったこと)、

産業医から私と上長へそれぞれアドバイスをもらいました。

私から上長へ、休職の原因や症状などを改めて話したりもしました。

 

次に、人事も含め勤務時間や勤務内容の相談。

このとき、産業医から「2ヶ月は残業禁止」という指示が出されました。

 

最後に復職日を決め、面談終了。

(初日はどっと疲れるだろうと思い、休前日を選びました)

 

④復職

いよいよ復職日を迎え、緊張しながら会社に向かいました。

とはいえ、私の場合は事前に上長に相談し、一緒に仕事をするメンバーや座席なども配慮してもらっていたため

そこまで不安は大きくありませんでした。

 

上長と新しい課のメンバーに挨拶し、まずは復職時の手続き。

これが結構手間で、午前中はこれだけで時間が過ぎました。

午後には休職前にお世話になった方々に軽くご挨拶に行きました。

ありがたいことに「おかえり、待ってたよ〜」と声をかけてくださって、嬉しかったです…。

 

ちなみに、私の場合は手土産などは持っていきませんでした。(ここは企業文化に倣うのがよいかと思います)

 

そして復職後1ヶ月の今。復職するために大事だと感じたこと

復職から約1ヶ月が経ちました。

会社の制度(在宅勤務など)をうまく使いながら、今のところ欠勤もなく、無事に働けています。

業務内容も休職前とあまり変わっていません。

パフォーマンス的にも、最初の1〜2週間は少し疲れがたまってしまいましたが、

今は休職前とあまり変わらないくらいの働きができていると思います。

復職した人はすごいなぁ、私には無理だ…なんて思っていた頃が懐かしいです。

 

ただここまで来るのに、なんとなく薬を飲んで、なんとなく過ごして勝手に良くなったわけではなかったなぁと思います。

そこで、回復期〜復職までに私が個人的に気をつけたことを記しておきたいと思います。

 

①「働いてもいいかな」と思えるまではしっかり療養すること

よくネットなどで、うつ病などを経ての復職について

「『働きたい』と思えないと復職してはいけない」などと書かれていますが、

みんなできることなら働きたくはないでしょうから、「働きたい」とまで思える人はなかなかいないと思います。笑

 

というわけで私の場合は、体力が十分に回復し、日中も落ち込まなくなって

「できれば働きたくはないけど、休職も暇になってきたし働いてもいいかな」

くらいの気持ちになったタイミングで復職しました。

 

もちろん再発などの不安はありましたが、

傷病手当金だけではお金が減りはせずとも増えもしないし、

時間を持て余すようになってきたので踏み切ることに決めました。

 

逆に言うと、それくらい楽観的に考えられるようになるまでは

適切な治療を受けながらきちんと療養する必要があると思っています。

骨折した傷が癒えないうちにマラソンすると、足が痛いままで走ることになり、

良いタイムも出せず、またいつか折れてしまうだけだと思うからです。

 

②周囲の人に自分のことをしっかり話しておくこと

復職までも復職してからも、周囲の理解を得ることは非常に重要です。

ですが「自分を理解してもらう」前に、

まずこちらからきちんと誤解が生まれないように発信しておくことが大切だと思います。

(この点は私自身、休職前はちゃんとできていなかったなぁ…と思うところです)

 

普通に見えても実はみんな自分のことで精一杯なので、

様子を見て察してほしい、希望を言わずとも気遣ってほしい、

最優先にしてほしい、というのは難しい注文です。

 

配慮してほしいことや自分の性質、傾向などについては

相手の希望や意見も聞いた上できちんと言葉で説明し、

場合によっては交渉することも必要だと思います。

 

たとえば私の場合は復職前に、上長や先輩にこういった話をしておきました。

適応障害という疾患の性質上、環境を変える必要がある。座席や業務内容を少し変更してほしい

・復職直後はパフォーマンスが出ないかもしれない。しんどいときには各種制度を活用させてほしい

・一人で抱え込みやすいので、こまめに状況を共有・相談させてほしい

・気を遣われると逆にしんどいので、あまり気を遣わず普段通りに接してほしい

 

これらを「前向きに頑張ります」という言葉と一緒に伝え、アドバイスをもらいつつ了承を得ておきました。

事前にこうしておくだけで、復職後の業務がとてもやりやすくなったと感じています。

 

③自分がリラックスできる手段をいくつか持っておくこと

復職直後は特に緊張で疲れてしまいやすいです。

そのため、力を抜いたりリラックスできる手段を準備しておくのは必須だと思います。

 

ちなみに私の場合は

  • 勤務中、午前中はコーヒー、午後は紅茶を飲む
  • 集中して疲れたら美味しいお菓子を食べる
  • ランチはデスクで食べない(業務時間と休憩時間を切り分ける)
  • 時々ご褒美にスタバのコーヒーを買う
  • 憂鬱になりそうな日は湯船に浸かる
  • 寝る前にいい香りのボディクリームなどを塗る
  • 疲れた日はとにかく寝る!

などを心がけています。

 

いくつかリラックス法を習慣づけておくと、

「これをしたらリラックスできる」という条件反射が働くので非常に効果が高いと思います!

 

今、適応障害やうつで療養中の方・復職を目指す方へ

きっとこの記事を読んでいる方の中には、療養中でまさに今苦しくて仕方ない方もいると思います。

数ヶ月ではありますが、何もできず眠れない日々を過ごし

何度も死を考えた私も、なんとかここまでたどり着くことができました。

勝手な願いではありますが、どうかあきらめないで治療を続けてほしいです。

 

これから復職を目指す方は、緊張したり不安になったりすることも多いと思います。

私も不安になったときは、フォロワーさんに教えていただいた

「あせらない、がんばらない、無理しない」

あ、が、むの法則をいつも思い出しながらマイペースに働いています。

一緒にゆっくりいきましょう。

 

私もまだお薬を飲んでいるので完治ではありませんが、

これからまた働きながら、ゆっくりと減薬を目指していきたいと思います。

まだまだこれからですね。

 

がんばりたくてもがんばれない、から

がんばりたいけど「あえて」がんばらない、へたどり着けますように。

 

 

読んでくださってありがとうございました!

(なんだか最終回っぽいですが、また気が向いたら近況報告したいと思います。笑)