がんばりたいけどがんばらない

がんばりたいけどがんばらない

適応障害と診断された24歳エンジニア女子のつぶやき

がんばりたいけどがんばらない

冬が嫌いになった

今までは、夏よりは冬のほうが好きだった。

 

汗っかきなので、夏の暑さにやられて汗まみれになるより、

冬に寒い寒いと言いながらこたつに入って、あったかいココアでも飲む方が好きだった。

 

去年の冬、私は働いていた。

初めて東京で過ごす冬で、地下鉄と外の温度差がすごくて驚いた。

オフィスは暖かいし、冬は田舎より都会のほうが楽だなと思った。

駅から会社や家に向かう時だけは寒気に晒されて、スヌードに顔をうずめて歩いたのを覚えている。

 

でも、どうやって働いていたか覚えていない。

少なくとも今よりは、公私共に充実していて、ちゃんとお金をもらって働いていた。

 

初めて睡眠障害の症状が出たのは去年の11月だった。

理由は明白で、残業が急に増えたから。

といっても40時間くらいで、世の中の残業に苦しむ人に比べたら大した時間じゃない。

体力のない自分と折り合いをつけながら、1ヵ月くらいで症状はおさまった。

 

1年経った今、私は休職している。

セロトニンが足りないのか毎日無意味に落ち込んで、

働けない自分の存在意義をどこかに探している。

遠く離れた家族は姪っ子の誕生を喜び、毎日大変だけれど幸せそうだ。

今日父から電話が来たと思ったら、プリンターが動かなくなったから直し方を教えてくれと言われた。

とりあえず教えておいた。

 

いったいどこで選択を間違えたんだろう。

もしかして最初から間違えていたのか。

この頃の寒さが余計に心を刺しているような気がして、冬が嫌いになった。

 

早く春が来てほしい。